現在、シーン上の敵・弾・生成物は、ゲームの進行とともに増減します。
固定長の配列だけでは「今いくつあるか」に合わせた管理がしづらく、AddやRemoveのたびに配列を作り直す必要が出てきます。
その中から、Unityゲームでよく使うList(リスト)を押さえておくと、敵一覧や弾の管理がずっと楽になります。
この記事では、ListのAdd/Remove、foreach、配列との使い分け、場に出ている敵をまとめる例まで解説します。
ゲーム制作で頻出のパターンに絞って整理します。
- 敵や弾の数が変わるのに、配列の作り直しで対応している
- ListのAddとRemoveのタイミングが分からず、Countが合わない
- foreach中にRemoveしてエラーが出る
✨ この記事でわかること
- Listの基本と配列との違い
- Add/Remove/Clearなどの基本操作
- foreachで全要素を処理する方法
- 場に出ている敵一覧の管理例
- InspectorでListを使う方法
- 初心者でも理解できる解説
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Listとは何か
Listは、要素の数を自由に増減できるコレクションです。
System.Collections.Generic名前空間にあり、型を指定して使います。
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
public class EnemyManager : MonoBehaviour
{
private List<GameObject> activeEnemies = new List<GameObject>;
public void RegisterEnemy(GameObject enemy)
{
activeEnemies.Add(enemy);
}
}
List<GameObject>はGameObjectのリスト、List<int>は整数のリスト、という形で型を指定します。
new List<T>で空のリストを作ります。
配列との使い分け
配列とListは似ていますが、用途に違いがあります。
| 比較項目 | 配列(T[]) | List(List<T>) |
|---|---|---|
| 要素数 | 作成時に固定。 後から長さ変更は基本不可 |
Add/Removeで自由に増減できる |
| 向いている場面 | サイズが決まっているデータ(曜日7個、ステージ数固定) | 敵・弾など、実行中に増減するオブジェクト |
| Inspector表示 | SerializeFieldで配列をそのまま表示しやすい | [SerializeField] Listも表示可能(Unity 2020以降で一般的) |
「敵が倒れるたびに減る」「弾を撃つたびに増える」といった動的な管理には、Listの方が向いています。
AddとRemoveの基本操作
リスト操作で最初に覚えるのは、Add(追加)とRemove(削除)です。
List<GameObject> bullets = new List<GameObject>; // 追加 GameObject bullet = Instantiate(bulletPrefab); bullets.Add(bullet); // 特定要素を削除 bullets.Remove(bullet); // インデックス指定で削除 bullets.RemoveAt(0); // 全部消す bullets.Clear; // 要素数 int count = bullets.Count;
Removeは「同じ参照の要素」を探して削除します。
見つからなければ何もしません。
DestroyしたGameObjectをリストから外し忘れると、null参照が残るので、撃破時やDestroy前にRemoveする習慣をつけましょう。

「生成したらAdd、Destroy前にRemove」——この2点セットで覚えると、リスト管理の8割はカバーできます。
Remove忘れがバグの定番なので要注意ですよ。
foreachで全要素を処理する
リスト内のすべての要素に同じ処理をしたいときは、foreachが読みやすいです。
foreach (GameObject enemy in activeEnemies)
{
if (enemy != null)
{
enemy.SendMessage("TakeDamage", 10);
}
}
ループ中にRemoveすると例外が出ることがあります。
削除しながら回したい場合は、for文を後ろから回すか、削除対象を別リストに溜めてからまとめてRemoveする方法を使います。
for (int i = activeEnemies.Count - 1; i >= 0; i--)
{
if (activeEnemies[i] == null)
{
activeEnemies.RemoveAt(i);
}
}
場に出ている敵一覧の管理例
Wave制のゲームなどで、全滅判定に使う敵リストの例です。
- STEP1EnemyManagerにListを用意
activeEnemiesリストをフィールドで宣言
- STEP2敵生成時にAdd
Spawn時にRegisterEnemyを呼ぶ
- STEP3撃破時にRemove
TakeDamageやOnDeathでUnregisterEnemyを呼ぶ
public class EnemyManager : MonoBehaviour
{
private List<GameObject> activeEnemies = new List<GameObject>;
public void RegisterEnemy(GameObject enemy)
{
if (!activeEnemies.Contains(enemy))
activeEnemies.Add(enemy);
}
public void UnregisterEnemy(GameObject enemy)
{
activeEnemies.Remove(enemy);
CheckWaveClear;
}
void CheckWaveClear
{
if (activeEnemies.Count == 0)
{
Debug.Log("Waveクリア!");
}
}
}
Containsで重複登録を防ぎ、Count == 0で全滅判定をしています。
敵側のスクリプトから、生成時にRegister、Destroy前にUnregisterを呼ぶ構成がシンプルです。
よく使うListメソッド
ゲーム制作でよく触るメソッドをまとめます。
- Add:末尾に要素を追加
- Remove / RemoveAt:要素またはインデックスで削除
- Contains:要素が含まれるか確認
- Count:現在の要素数
- Clear:すべて削除
- Find / FindAll:条件に合う要素を検索(ラムダ式)
List<Enemy> enemies = new List<Enemy>; Enemy boss = enemies.Find(e => e.isBoss); List<Enemy> lowHp = enemies.FindAll(e => e.hp < 10);
Find系はリストが大きいと処理コストが増えるため、毎フレームのUpdateで大量検索する用途には向きません。
必要ならDictionaryなど別の構造も検討しましょう。
InspectorでListを使う
Unityでは、SerializeField付きのListをInspectorに表示できます。
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;
public class WaveSpawner : MonoBehaviour
{
[SerializeField] private List<GameObject> enemyPrefabs = new List<GameObject>;
}
敵Prefabの一覧をInspectorで設定し、コード側ではリストのインデックスやforeachで順番に生成する、という使い方ができます。
固定の敵セットなら、Listより配列でも問題ありません。
弾のリスト管理例
プレイヤーの弾を上限付きで管理する例です。
上限を超えたら古い弾からDestroyします。
public class BulletManager : MonoBehaviour
{
private List<GameObject> bullets = new List<GameObject>;
[SerializeField] private int maxBullets = 20;
public void AddBullet(GameObject bullet)
{
bullets.Add(bullet);
if (bullets.Count > maxBullets)
{
GameObject oldest = bullets[0];
bullets.RemoveAt(0);
Destroy(oldest);
}
}
}
インデックス0が最古の弾、というルールで運用しています。
RemoveAt(0)は先頭削除なので、要素数が多いと処理コストが気になる場合はQueueの検討も選択肢です。
初心者のうちはListで十分です。

動的に増減する「今フィールドにいる敵」はList、「Wave1のPrefabセット」はInspectorのListや配列、と用途で分けると迷いません。
よくあるつまずき
- using忘れ → using System.Collections.Generic; が必要
- Remove忘れ → Destroyしたあともリストに残り、Countが合わない
- foreach中のRemove → InvalidOperationException。
後ろからforで削除 - nullが混ざる → Destroy後の参照。
定期的にnullチェックで掃除
「Waveクリアなのに次が始まらない」ときは、activeEnemies.Countが本当に0か、Unregisterが呼ばれているかをDebug.Logで確認してください。

ListはC#ゲーム制作の定番道具です。
敵を1体SpawnしてAdd、倒してRemove——この往復を1回体験すれば、感覚がつかめますよ。
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まとめ
C#のListは、Add/Removeで要素数を自由に変えられるコレクションです。
敵や弾のように実行中に増減するオブジェクトの管理に向いており、foreachで全要素を処理できます。
配列はサイズ固定向け、Listは動的管理向け、と使い分けましょう。
生成時にAdd、Destroy前にRemove——この習慣をつけるだけで、Waveクリア判定などが書きやすくなります。
コレクションを含むC#学習を進めたい方は、Unity入門の森で、ゲーム制作と合わせて実践的に身につけられます。
今日はList<GameObject>を1つ作り、SpawnとRemoveを試してみてください。



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