ラノベ作家と小説家と聞いて、具体的に比較できる人は少ないのではないでしょうか。
- 「ラノベ作家って何となくファンタジーなイメージ」
- 「小説家は難しそう」
など、人それぞれ漠然としたイメージはきっとあることでしょう。
文章を書くことを仕事にしたい人にとっては、どちらの道を目指すべきか迷うこともあるはずです。
明確な違いが分かれば、より自分に合った夢を見つけられますよね。
そこで、この記事ではラノベ作家と小説家の違いについて解説。
2つのジャンルで向いている人はどういう人なのか、夢をかなえるための倍率はどの程度なのかといった具体的な内容にも触れますので、ぜひ参考にしてみてください。
ラノベ作家と小説家の違いとは?

ラノベ作家と小説家と聞くと、異なるジャンルなのはわかるものの、具体的な違いはよくわかりませんよね。
どちらも物語を作って、文章で表現する仕事には違いありません。
一体どのような違いで区別しているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
ラノベ作家と小説家、それぞれの仕事についてご紹介します。
ラノベ作家の仕事
ラノベ作家とは、ライトノベル(ラノベ)を執筆する人のことを指します。
ラノベは、小説家の分類のひとつとされています。
ラノベ作家の明確な定義はありません。
ラノベの特徴として、
- イラストや挿絵が入っている
- 10代~20代を中心とした若年層をターゲットとしている
- ファンタジーや空想の世界観を持つ
上記のようなポイントが挙げられます。
キャラクターのインパクトが強く、読者を惹きつけるストーリー性のある物語が多い傾向です。
アニメやゲーム、漫画に起用されるようなメディアミックスが頻繁に行われていることも特徴ですよ。
ラノベ作家とは、若年層を対象とした、手軽に読みやすい物語を描く仕事です。
小説家の仕事
小説家とは、物語を創造して文章だけで表現する仕事。
経験や知識、想像力を活かして、人々を夢中にさせるストーリーを作ります。
小説のジャンルは、SFや推理、ホラーなど多岐にわたります。
若い世代の人が読みやすい作品もあれば、難しい言葉が並んだり、長編の物語だったりすることも。
小説家は、自分の得意なジャンルを見つけ、そのジャンルに特化した小説をつくることがほとんど。
中には徐々にジャンルの幅を広げて、多彩な物語を作りあげる人もいます。
ラノベ作家に向いている人はどんな人?

ラノベ作家に向いている人の特徴がわかれば、自分に適性があるのかどうかの目安になりますよね。
将来を考える上での判断基準としても、知っておいて損はありません。
ラノベ作家に向いている人は、下記の通りです。
- アニメや漫画に親しんでいる
- 表現力や創造力がある
- 最後まで文章を完結させられる
- コミュニケーション能力がある
ラノベは、ファンタジーや空想の世界など、独特な感性を持つ小説を描きます。
まったく空想の世界感に触れたことのない人よりも、日常からアニメやゲームの世界観に親しんでいる人の方が、より多くの引き出しを持って物語を創造できるでしょう。
また、読み手の気持ちを理解できる場合も多く、求められている物語を表現することも可能ですよ。
基本的には文章で読者に伝える仕事なので、表現力と創造力が必要なのは大前提です。
「文章を書くことが好き」「本を読むことが好き」という人は、自然と表現力や創造力が磨かれており、仕事に活かしやすいはずです。
「自分ならこんな物語をつくる」といった、イメージを持てる人は、ラノベ作家に向いています。
物語をイメージすることはできるものの、完結させることはなかなか難しい場合も多いです。
自分の物語を最後まで描き切ることができる力も大切。
ラノベ作家に必要なのは、文章力や創造力だけではありません。
アニメ化や商品化をする前提で作品をつくる場合があるため、ラノベ作品はチームで動く場合が多いです。
出版社や制作会社との打ち合わせも、仕事のひとつ。
そのため、円滑に仕事を進めるためのコミュニケーションが大切となります。
ほかの人と作品を作り上げるチーム力や、最低限のコミュニケーションが取れる能力をもつ人は、ラノベ作家に向いていると言えるでしょう。
小説家に向いている人の特徴
小説家に向いている人は、ラノベ作家と異なるのか気になりますよね。
創造力や表現力が必要なのは、ラノベ作家と同様です。
ほかの部分で小説家に向いているポイントは、下記の通り。
- 興味をもてることを探せる能力がある
- ひとつの出来事を様々な角度で想像できる力がある
- 孤独に強い
- 粘り強い
小説には、作家の考えや経験が色濃く反映されています。
日ごろからあらゆることにアンテナを張り、「面白い」「うれしい」「悲しい」など感情を動かせる人が向いています。
自分がもともと興味があること以外にも、新たな発見を意識して探せる人にぴったりの仕事。
経験したり聞いたりした出来事に対して、多角的な考えを持てることも大切です。
視点が変わることで、出来事に対しての見え方や感情は変化します。
多くの視点で物語を進めることに役立ちますよ。
基本的に、小説家はデスクに向かって黙々と作品を描き上げる時間が長くなります。
そのため、一人でいる時間を苦痛に感じない人や、孤独に強い人が向いていると言えるでしょう。
もちろん、完全に一人で出版まで行うわけではないので、ほかの人と上手に関われる力も必要です。
小説家に必要な能力として、粘り強さも挙げられます。
小説を完成させるには、とても長い時間が必要。
内容によっては、数年かけて完成する場合もあります。
途中で挫折してしまったり、モチベーションを保てなくなったりすると、作品を完成させることが困難になってしまいますよね。
最後まで粘り強く、妥協せずに完成させる力が大切です。
小説家は、好奇心旺盛で粘り強い人に合った職業ですよ。
ラノベ作家・小説家になれる確率

ラノベ作家や小説家になるためには、自分の作品を世に出す必要があります。
希望すれば確実になれる、という職業ではないため、作家になれる可能性が気になるところですよね。
そこで、ラノベ作家や小説家になれる確率についてご説明します。
ラノベ作家の倍率
ラノベ作家になるためには、文化賞を取ることが王道の手段です。
ライトノベルを出版しているレーベルでは、新人賞を募集しているところがたくさんあります。
その新人賞に、多くの人が募集してラノベ作家のデビューを目指していますよ。
もちろん数人レベルの規模ではなく、たくさんの人が応募するため、倍率を乗り越えて新人賞を受賞する必要があります。
各レーベルが主催している倍率の一例をご紹介します。
- 電撃小説大賞:約600倍
- MF文庫Jライトノベル新人賞:約530倍
- ファンタジア大賞:約240倍
- 富士見ノベル大賞:約116倍
多くの人が新人賞にかけていることが倍率からわかりますよね。
ラノベ作家になるためには、狭き門を乗り越える必要がありますよ。
小説家の倍率
小説家の場合も、新人賞の受賞が王道のデビュー方法です。
小説家の新人賞もたくさんのレーベルが主催していますが、倍率もさらに高くなっています。
各レーベルの新人賞の倍率は、下記の通りです。
- 文學界新人賞:約1275倍
- 群像新人文学賞:約1544倍
- 文藝賞:約1430倍
- すばる文学賞:約917倍
- 新潮新人賞:約1764倍
ひとつの賞に対して、1500〜2500作品の応募数が集まります。
その中から選ばれるのは1・2作品。
小説家はラノベ作家以上に狭き門ではありますが、それだけ新人賞を受賞してデビューしたいと夢見る人が多いとわかります。
ラノベ作家で活躍するためにやるべきことは?

ラノベ作家の夢をかなえるために、やっておいた方が良いことがあるのなら、事前に知りたいですよね。
そこで、ラノベ作家として活躍するためにやるべきことをピックアップ。
- ラノベを読む層を意識して物語を考える
- ラノベだけでなく、あらゆるジャンルの作品を読む
- アニメ化や映画化された作品を意識して読む
ラノベを読む層を意識して物語を考える
オリジナルの作品を考える際には、対象となるターゲット層を理解して物語を作りましょう。
10代や20代の読者がメインのラノベ小説。
上の層で、30代くらいまでがターゲットとなります。
若い世代にとって魅力的な物語を意識して作るようにすることが大切ですよ。
ラノベだけでなく、あらゆるジャンルの作品を読む
ラノベについて勉強するなら、ラノベ小説だけに限らず、あらゆる物語を読むようにしましょう。
ラノベだけ読み続けると、内容に偏りができてしまい、創造力が鍛えられないためです。
各ジャンルで人気のある物語がどういう内容なのか知ることも、大切な勉強になりますよ。
アニメ化や映画化された作品を意識して読む
そして、もちろんラノベ作品をたくさん読むことも重要です。
ラノベ小説で人気の高い作品は、アニメ化や映画化されたものが多いです。
自分の作品を、アニメ化や商品化する可能性も視野に入れて、勉強しておくことが有効ですよ。
小説家で活躍するためにやるべきことは?
小説家で必要とするやるべきことやスキルは、ラノベ作家と何が違うのか、比較しました。
- 小説やニュース、新聞を読む
- 自ら体験、もしくは取材する
- 専門分野を勉強する
小説家を目指すためには、読む力が大切です。
面白い物語を知ったり世間で話題になっていることを理解したりと、情報収集にも役立ちますよ。
そして、自ら体験したり、積極的に取材したりすることも大切です。
本音や実体験を交えた文章は、より引き込まれる物語になるでしょう。
小説家を目指すなら、専門分野に特化して勉強するのもひとつの手段です。
読者が「知らなかった」と感じる、深い内容を物語に交えられるため、興味を惹かれる小説を創作できるでしょう。
読者が違和感がなく読めるようにするには、作家が専門知識を理解している必要があります。
そのため、ある分野に特化して知識を得ておくことは、意外な効果を得られますよ。
まとめ

- ラノベ作家は若い世代をターゲットとした、空想の世界をメインに読みやすい物語を作る
- 小説家は文章だけであらゆる世代の人に向けて、多彩なジャンルの中から得意なものを創作する
- ラノベ作家はアニメやゲームに親しんでいる人が向いていて、小説家は好奇心旺盛な人が向いている
- ラノベ作家と小説家どちらも夢をかなえるには、倍率が高く狭き門
似たイメージの強いラノベ作家と小説家ですが、比較すると必要なスキルややるべきことが異なります。
夢をかなえるには、自分にどちらが向いているのかしっかり理解しておくことが大切ですよ。
どちらも夢をかなえるには大変な努力が必要ですが、夢を掴みとった人もたくさんいます。
ぜひ諦めずに、夢をつかみ取るため、行動してみてください。





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